２０２３年６月１０日（土）、TOHOシネマズ西宮OSにて『怪物』を鑑賞。
今や是枝裕和監督はカンヌの常連で、顔。『誰も知らない』（０４年）、『万引き家族』（１８年）に続いて、彼の快挙が！そう思っていたが、今回は坂元裕二が脚本賞をゲット！これは、役所広司の主演男優賞と共に邦画界の快挙だが、是枝監督にとっては喜びも半分・・・？
そんな下衆の勘繰りはともかく、絶賛ぞろいの評論の中、キネマ旬報６月下旬号の「REVIEW 日本映画＆外国映画」における、井上淳一氏の星１つの採点と「いつも以下の是枝映画。海外もいい加減、有り難がるのをやめたら。」という“ボロクソ評論”にも注目！
“羅生門方式”に基づく母親の視点、教師の視点はわかりやすいが、第３章の２人の子供たちの視点は複雑かつ難解！あなたはどう理解する？本作は同時に「クィア・パルム賞」＝「LGBTQ賞」も受賞したが、それは一体なぜ？本作第３章に見る、子供たちの視点によるLGBTQとは？そんな中で徐々に明らかにされる“怪物”の正体とは？
脚本を含めた本作の“本当の良し悪し”はあなた自身の目でしっかりと！

#天声人语[超话]# 【天声人语】陸前高田市での植樹祭（20230605）
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画家・池田学さんの大作「誕生」は不思議な作品だ。波を受けた大樹が満開の花を咲かせている、と遠目には見える。でもそれが、細いペン先で描かれた無数の事物の集合体であることに、目をこらすと気づく▼

三陸鉄道の車両、除染土の入ったフレコンバッグ、祈りの手……。東日本大震災のモチーフがこれでもか、と描き込まれている。完成に約３年を費やした。「災害で傾（かし）いだ巨木がそれでも根を張り蘇生していく」さまに、池田さんは未来への希望を込めた▼

蘇生するのは樹木だけではない。被災者の心や街の姿も、である。新たな暮らしに根を張り、光の方へ向かってゆく。きのうの小さな苗木は、その誓いにも見えた。岩手県陸前高田市で開かれた植樹祭である。天皇、皇后両陛下も出席し、県の木である南部アカマツなどが植えられた▼

会場のわきに「奇跡の一本松」があった。あの年、孤高の姿にどれほど多くの人が励まされたことか。震災モニュメントとなった足もとでは、４万本のマツの幼木がいま育っている▼

地元のＮＰＯ法人「高田松原を守る会」やボランティアの手で植えられ、理事長の鈴木善久さん（７８）の背丈を越えるほどになった。それでもかつての白砂青松の光景を取り戻すには、５０年ほどかかるという▼

「５０年後に風になって空を吹き渡りながら、復興した松原を見たいんだよ」。鈴木さんは夢を語った。私もこの世にはいまい。こちらは鳥にでもなって見学させていただこう。風に乗って、ともに。

２０２３年６月１０日（土）、TOHOシネマズ西宮OSにて『リトル・マーメイド』を鑑賞。
ロシアによるウクライナ侵攻を契機として、西欧民主主義国VS専制共産主義国との対立が激化。地球上は新たな冷戦構造が強まっているが、それは本作に見る、七つの海を支配する海の王と人間との対立ほどではないはずだ。
人間への興味が尽きない人魚姫のアリエルがある日、難破した船からエリックを救助したところから、ロミオとジュリエットばりの恋模様が・・・。しかし、人間VS人魚姫の恋が成就するはずはない。いくらLGBTの新法案が成立しようとも、この２人の結婚は無理！
そう思うのは、既成概念にとらわれた老人や弁護士の感覚。ディズニー映画なら何でもあり！『シカゴ』（０２年）のロブ・マーシャル監督が導く本作ラストの感動とは？さあ、ロシアのプーチン大統領はこの結末をどう考える？